タケフナイフビレッジから嬉しいお知らせです。同団体に所属する5名の職人が、伝統工芸の技術者を認定する国の最高栄誉である「伝統工芸士」の称号を最近取得しました。
受賞者は以下の通りです:黒﨑優(1979年生まれ、鍛冶)、弥氏良寛(1983年生まれ、鍛冶)、戸谷祐次(1976年生まれ、研師)、當間正朗(1970年生まれ、鍛冶)、山本直(1979年生まれ、鍛冶)。
授与式の様子を収めたYouTube動画では、タケフナイフビレッジの事務局長である加茂藤刃物の師匠が司会を務め、受賞者に認定証を授与する模様が紹介されています。動画の後半では、各受賞者が今回の認定に寄せる想いを語っています。
彼らは皆タケフナイフビレッジで活動しており、包丁や道具の製作に携わっています。ここでは、受賞者の略歴をご紹介します。
黒﨑:かつて加藤弘や佐治打刃物といった越前の名匠のもとで修行を積みました。現在、越前で最も注目される刀匠の一人であり、同世代の中で最高の実力を持つと広く評価されています。現在は自身の工房「黒﨑打刃物」を主宰しています。黒﨑とは長年の友人であり、Knives and Stonesで彼の作品をご紹介できることを大変誇りに思います。
http://www.takefu-knifevillage.jp/kurosaki.html
弥氏:北岡英雄師匠のもとで長年修行を積み、タケフナイフビレッジでも数少ない片刃専門の鍛冶です。彼の青二鋼ダマスカスは独自性と優雅さを兼ね備えています。また、当店の一部の片刃包丁の製作にも協力してくれています。
http://www.takefu-knifevillage.jp/kitaoka.html
山本:2014年に惜しまれつつ早世した師匠・浅井正美の跡を継ぎました。堺刃物まつりの常連出展者であり、優れた両刃の料理包丁を製作しています。
http://www.takefu-knifevillage.jp/yamamoto.html
戸谷:片刃・両刃の包丁をはじめ、ハサミ、木工用工具、機械刃物など、あらゆる種類の研ぎ作業を手掛ける「戸谷研ぎ」に勤務しています。
http://www.takefu-knifevillage.jp/totani.html
當間:主に切出小刀、ハサミ、鎌の製作に注力しているため、包丁愛好家の間ではまだあまり馴染みのない名前かもしれません。
http://www.takefu-knifevillage.jp/okada.html
おわりに
近年、タケフナイフビレッジから多くの若い鍛冶が台頭し、中にはすでに世界的な名声を得ている職人もいます。刃物作りは単調な作業の繰り返しであり、体力も求められる過酷な職業であるため、業界全体として後継者不足が課題となっています。もう一つの刃物の産地である堺でも、ベテラン世代の引退が進む一方で若手の育成が追いついておらず、深刻な技術者不足に直面しています。日本製の料理包丁が世界中で広く受け入れられている今、越前の若い世代の刀匠たちが主役として活躍する姿を見られることは、本当に喜ばしいことです。
