インターネットの情報は初心者には多すぎることも
何かを購入する前にはしっかりと下調べをすることが極めて重要であるという点には、私も完全に同意します。しかし、日本の包丁を使い始めたばかりの方にとって、インターネット上の情報は時に多すぎて混乱を招くこともあります。 調べすぎの罠 私が包丁愛好家として目覚めたばかりの頃を振り返ると、他の多くの方と同じように、自分に合うかどうかも考えずにあらゆる種類の包丁を夢中で買い集めていました。90mmのペティナイフから300mmの柳刃まで様々です。今はなきナイフフォーラムや見つかる限りのレビューを読み漁り、テストレポートを注意深く比較検討し、どの包丁、鋼材、研ぎ、作り手、ブレード形状、長さ(挙げればきりがありません)が自分にとって必要なのか、あるいは今後も必要ないのかを見極めようと必死にリサーチしたものです。 投稿やレビューが非常に有用で情報量豊富であることには全面的に賛同しますが、日本の包丁の世界に飛び込んだばかりの方が混乱してしまう気持ちもよく分かります。日本の包丁には専門用語が多岐にわたり、良い包丁を定義する要素、鋼材の種類、そしてブレード形状のバリエーションがあまりにも膨大だからです。 以前、Victorinoxの包丁をお使いのお客様からメールをいただき、青紙と青紙スーパーの違いや「クラッド(地鉄)がパフォーマンスに与える影響」について議論したいとご相談を受けたことがありました。正直なところ、その質問の意図を私自身完全に理解できたか自信がないほどでした。私は丁寧にお返事しましたが、日本の包丁を使った経験がまだ全くない段階では、おそらくその違いを実感するのは難しいでしょうとお伝えしました。これは、インターネットでの調べすぎによる典型的な例と言えます。 一人ひとり状況は異なります レビューやコメントの内容は、レビュアーが過去に使ったことのある包丁や、普段切っている食材の範囲に限られることがあります。個人が手にできる包丁の数には限りがあるため、レビューはその人が実際に体験したサンプルの範囲内でのみ有効です。時には、ごく短時間の使用や限られた食材でのテストに基づいたレビューも見受けられます。例えば、野菜を切るのが好きなレビュアーの感想は、肉料理が中心の方にとってはあまり参考にならないかもしれません。ジャガイモのような硬い根菜を切る際に不可欠な「食い込みの良さ」も、生のタンパク質を主に扱う場合にはそれほど重要ではないからです。また、スライスやみじん切り、押し切りを多用するレビュアーは、刃高がありフラットな部分が多く、切っ先が鋭い牛刀を好むかもしれませんが、ドイツ系の包丁から持ち替えて主にロックカットを行う方には全く合わない可能性もあります。つまり、初心者の方が「今の段階で」自分にとって本当に重要な要素を見極めるのは非常に難しいということなのです。 結論として 私の経験上、始めたばかりの方にとって、素晴らしい包丁を定義する多くの重要な要素は、そもそもそれらの用語の意味や自分の好みすら分からない段階では無意味に等しい場合があります。まずは手頃な価格のステンレス鋼の包丁を手に入れて、実際に使ってみるのが一番でしょう。個人的には、初心者にとってステンレス鋼であることは最も重要な要素だと考えています。炭素鋼の素晴らしい世界に飛び込む準備はまだ整っていないはずだからです。錆びないように気を遣うよりも先に、まず日本の包丁での正しい切り方や、フリーハンドでの研ぎ方を学ぶ方が有意義です。そういうわけで、私はいつも田中銀三鋼や黒﨑スーパーゴールド2をお勧めしています :)
James Zhang |
